山の木遊び 木切れから渓魚を彫る

   
                    
                        左から吉野杉、吉野桧、外材(北欧松) 3つをぼちぼち、焦らずに。

 その昔、バードカービングなるモノが流行ったことがありました。今でも根強いファンが居られるらしいです。

「木切れから3次元の物を作っていくのですから、そらむずかしい・・・」というような認識・・・・・・

天然素材の木に塗料で色付けするというフィニッシュに「あれっ!?」という違和感を憶えました。

というような訳で、よし!やろうという気にはなりませんでした。
                          
 
 
 
岸和田のだんじリに使われたケヤキ(堅い!)(右)とホームセンターの洋材の岩魚(左)どちらも未完成でいつ完成できるやら・・・

ある時、堺のコーヒー屋に飾られていたケヤキ木地を生かした岩魚の木彫りを見てから、これや!と思いました。

基礎を学ぼうと1年余り教室に通い
その後は独流で同じような物ばかり、暇つぶし程度にたしなんでいます。

上手に作る気はあまりありませんが、岩魚遊びに行けない早春や冬の雨の日なんか、木を削る作業はもってこいです。

 

 出来上がり間近の桧アマゴ(ちょっと鯉みたいになってますが・・・)

渓魚の棲む谷に持って行って出来上がりを眺めます。
 「魚はちょっと・・・」という時は、魚を作るときに出た端材を廃物利用して、スプーンなんぞ作りもしてます。下の画像はその一例です

   本来、不用品やゴミとして捨てられるような端材。 

ちょっと手を入れてやるだけで、こんな素晴らしく生まれ変わるということを、自分が実際やってみて始めて実感できました。

エラそうなことよう言いませんが、

   人間もこうなんでしょうね
本来は!?

ひとつの木切れに何時間も触れていると、ふと過去の情景が思い浮かんできて、しみじみ反芻。


   


電動工具に頼るでもなしに、切れ味の良い切り出しナイフや彫刻等で、快削材(例えばヒノキの赤身部分)を削ると、思わずハマってしまいます。
見た目のゴミは一杯出ますが、部屋中ヒノキの香りが漂い、なんともいえません。

岩魚はヒノキより彼らの生息域に多くはえるケヤキが一番合うと思うのですが、堅いこと!

忙しい時ほどマメにチョコチョコ手を入れてやりますと可愛いアマゴイワナ?が誕生します。
(手前のちっこいのは陶器製のどこぞの土産もの)

もう少しで完成ですが、焦らない・・・・。18.6.13 

簡単な製作一例


厚手の型紙を作成し、木切れの両面、同位置に鉛筆書きします。
イト鋸でその通りくり抜きます。


一番多用する切り出しナイフは買うも良し、作るも良し。

私は折れたノコ刃(高速度工具鋼で最適材!)を使用しました。
サンダー等で大まかな形を作っておきます。

粗目、中目、仕上げと三種の砥石(水砥石)研磨を過ぎれば、この通り、一応刃が立ってきます。

折る刃カッター(あの有名なカッターメーカーの由縁)並みか、それ以上の切れ味!

刃の角度も色々変えて作って、用途に合わせます。使っているうちに切れ味が悪くなれば、仕上げ砥石で軽く研げばまた復活!

これ以上のことは、
芦刃物の芦さんに訊きましょう!何といっても刃物の町堺の老舗だす!!

後は気の向くまま削っていくだけ。でも、一番上は、間違いやと思います。

なぜなら、尾ビレなど薄い部位は折れやすく、最後に回す方が失敗がないですよね。

丁稚?が作ったもの。9匹も揃うと気持いいです!
最終#600のサンドペーパーで研磨、サンディングシーラー塗布の後、柔らかい布、更には素手で磨きに磨きを加えます。

そして金地に黒のメンタマを入れれば、本当に泳ぎだしそうな気分になるモンです!

画龍点睛とは、まさにこのことでしょうか!!!
これは国産の杉です。やりこいから比較的すぐに出来上がります。

肉厚のない材料しか手に入らない場合は、片身版を製作。 

これも、磨きまくります。片身ならでは活用法を考えながら・・・・。

作った作品を型にして、鋳造(アルミニウムの生砂型法)してみました。木とはまた違った趣が出、というのは私だけでしょうか?

砂型法の性質上、どんなモノでも鋳造できるということはありません。素人の私でもスッといけそうなモノをやって見ました。

桧の切れっ端に鉛筆で書き入れます。

糸鋸で焦らずゆっくり丁寧に抜き取ります。

とりあえず、木型は完成。

それを型に鋳造しますと、子供が出来上がります。

どのように鋳込むかは、ここを見て下さい。


さて、木工とTIG溶接、どない関係があるのでしょうか?
アルミニウム3.2mm径の溶接棒を1.6mm径の溶接棒で溶接するのです。

いろんなパターンを何べんやってもダメでしたが、ダイヘンのO師匠の手ほどきを受け、何とかできるようになりました。いつもありがとうございます。

さあ、これはなんでしょうか?



展示用のハッタリルアー(全長60cm)のフックはティグ溶接のお世話になりました。
高槻の芥川漁業組合事務所に持って行きましたが、どうなったかな?
これも桧材、研磨しているときの香りは最高でした。

ええ歳してアホなことして遊んでます。
この杉岩魚君、芥川漁協の組合前のお世話になったコーヒー屋さんへ! 
07年6月


工業学校、3年生にさせてみたところ、なかなか一生懸命にするではないか!

今も大事に持ってくれているかな? せやけど、みんな楽しかったなあ!懐かし。

 


モノつくりに戻る   スキーステップカットへ    岩魚釣に戻る